古民家宿の物語 日本全国リノベーション 111 山梨県甲州市「るうふ 蔦之家」(上) 和洋折衷で土地の記憶を継ぐ
住宅新報 2025年9月23日 号 15面

ワインカラーの宿の玄関
山梨県・勝沼町。ぶどう畑が広がる甲府盆地の一角に、どこか異国情緒も漂わせる一棟貸しの宿が静かに佇んでいる。その名は「るうふ 蔦之家」。看板に描かれた「る」の文字を目印に、広い空き地の駐車スペースを抜けて進むと、立派な洋館建築が目の前に現れる。
ぶどう棚の下をくぐり、優しく揺れる暖簾をくぐって建物に入ると、ワインを想起させる赤を基調とした広い土間空間がゲストを迎える。本棚が壁一面に配され、本を手に取りながらゆったりと過ごせるこの空間は、一般的な純和風の古民家宿とは一線を画す「るうふ」ならではの世界観を体現している。






















