不動産鑑定士レター 短答式試験の受験者数が大幅増 広報とSNSが拓く新たな地平
住宅新報 2025年9月30日 号 3面
連載: 不動産鑑定士レター
不動産鑑定士短答式試験は、2006年からスタートしたが、長らく受験者数の減少傾向が続いていた。土地や建物の価格評価を担う専門職でありながら、他士業に比べて知名度が低く、実務のイメージが湧きにくいことなどが、若年層の関心を遠ざけてきたと考えられる。
試験自体も難易度が高く、合格までに長期間の学習を要する。加えて、業務の中心が公共用地の評価や担保評価など、特定の分野に偏っている印象が強く、「実際の仕事がよく分からない」「働き方に柔軟性がないのでは」といった漠然とした不安が、受験者数の減少に拍車をかけていたのではないだろうか。
ところが25年、こうした流れに一石を投じる動きがあった。不動産鑑定士短答式試験の受験者数が、前年比で1.28倍と大幅に増加。06年以降で初となる反転現象の背景には、2つの要因が大きく影響していると考えられる。
























