働き方とキャリアの現在地 10年後の不動産流通業を見据え 多様な選択肢を精査せよ
住宅新報 2026年2月10日 号 1面

断言できない時代背景
少子高齢化が進む中、不動産流通業における人材確保は年々難しさを増している。会社に属して営業として働くか、自ら開業するか――長らく続いてきたこの二択構造も、もはや万能とは言い切れない局面に入っている。背景には、働き方やキャリアの前提そのものが揺らぎ、共通の指針を描きにくくなっている現実がある。
個社の試行、業界団体の取り組み、新しい制度設計の模索。動きは確かに増えているが、それらはまだ点在しており、一本の道筋として描かれているわけではない。関係者の間では「選択肢は増えているが、業界全体の見取り図が描きにくい」との受け止めも聞かれる。10年後も、不動産流通業は「いい仲介人」を育て続けられる産業でいられるのか。その問いが、静かに共有され始めている。























