不動産テック協会 「2つの老い」を解消へ ゴミ出しDXが鍵に
住宅新報 2026年3月3日 号 8面

基調講演で、国土交通省住宅局参事官(マンション・賃貸住宅担当)付の歌代純平氏は、「建物と入居者の2つの老いは、意思決定の停滞に影響している。長期修繕計画はマンション全体の9割で策定されているが、4割は修繕費の積み立てが不足している。不動産テック業界の技術と工夫による課題解決に期待している」と述べた。
特別講演で、マンション管理業協会(管理協)の前島英輝氏は、同協会が運用しているマンション管理適正評価制度について、「昔から〝管理を買え〟と言われる。ただ、その捉え方は変化している。物件の価値や立地の良さに加え、適切な管理で居住者や地域からの評価さえも高まる」と強調した。
マンション管理を取り巻く課題の事例として、NTTデータNJK(東京都中央区)の平館弘行氏は、人手不足下での管理員の付置義務について、「技術的には業務の自動化ができても、自治体条例が求めている管理員の付置義務から、実現が難しい。管理員不足は、管理会社だけの問題ではなく、居住者にも影響する。業務の負荷とコストが増し、採用難もある。実は〝ゴミ出し業務〟が解決の糸口を握っている」と語った。






















