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大言小語 ゴミ出しDX

住宅新報 2026年3月10日 号 1面

連載: 大言小語

総合
大言小語 ゴミ出しDX

 先日、不動産テック協会(東京都渋谷区)が開催した『マンション管理DXフォーラム』で〝ゴミ出しDX〟という耳慣れない言葉が出てきた。分譲マンションの管理員を巡る文脈に人員不足問題の解消策として紹介された。

 ▼一部の自治体では、中高層建築物条例やワンルーム条例でマンションに対し、管理員の「付置義務」を規定している。ただ、24時間の常駐を義務付けるケースは多くない。戸数規模で基準が変わる場合もある。条例の条文上に「ゴミ出し」といった直接的な表現を明記する自治体は見当たらない。

 ▼しかし、条例上の表現では、管理員の業務として、建物の維持や共用部分の管理、周辺環境の保全、廃棄物の適正処理の指導などを掲げている。この規定から明文ではないものの、実務上では、ゴミ出しや清掃車の立ち合い、ゴミ置き場の整理・清掃、分別指導、不法投棄への対応などが業務に含まれることが多い。

 ▼そのため、よくある「朝8時のゴミ出し」の時間に管理員が拘束されがちとなる。柔軟な働き方を阻害し、人手不足を一層深刻化させている。解消策としては、清掃車が来るタイミングで複数物件を巡回すれば、1人の管理員でも対応が可能になる。

 ▼ただ、自治体側は清掃車の位置情報の公開に消極的なよう。こればかりは、最新テクノロジーの不動産テックでも対応が難しい。先端技術が進歩しても、やはりネックは〝人〟にあるようだ。

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