物流不動産ビジネスと新しい人〝財〟戦略 「人」が生きる営業改革 イーソーコ総合研究所 代表取締役 出村亜希子 第12回 多様な働き方尊重し成長を
住宅新報 2026年3月17日 号 3面

少子化が進み、人材市場は完全な「売り手市場」へと変貌しました。ワーカーが会社を選ぶ時代となり、ミスマッチを感じる若手社員は早期離職してキャリアの立て直しを図ります。ベテラン社員の高齢化や事業承継の課題も重なり、人に関する悩みは尽きることがありません。
こうした中、注目されているのが「DE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)」という概念です。多様性、公平性、包摂・受容性を意味する言葉です。様々な考えやバックグラウンドを持った人材がそれぞれの違いを認めて尊重しあい、力を発揮できる環境を整えることは、現代の企業経営における生命線になると言えるでしょう。
全員がフルタイムで出社し、一律の条件で勤務するスタイルは、既に過去のものとなりつつあります。ライフステージには結婚、出産、育児、介護といった様々なイベントがあり、会社に対するエンゲージメントが高くても、働き方を制限せざるを得ない局面が訪れることはあるでしょう。あるいは、仕事の傍らで夢を追う人や、趣味に情熱を注ぐ人もいるでしょうし、障害を持つ人も社会の中で自分らしく力を発揮できる場所があるはずです。「企業は人なり」という言葉の真意は、多様な人材が自分らしく、生き生きと働ける場を提供することの大切さを説いているように思います。今日において、多様性は組織にとって大きな力になるのです。























