WHERE・都市空間総合研究所 研究と事業の産学協業
住宅新報 2026年3月17日 号 8面

JAXA(宇宙航空研究開発機構)発スタートアップのWHERE(東京都文京区)は、東京都市大学都市工学科秋山研究室発のベンチャーの都市空間総合研究所(東京都渋谷区)と、都市計画・空間情報分野の研究成果の社会実装を目的とした連携協定(MOU)を締結した。研究と事業を結びつける新たな産学協業モデルの構築を目指す。
大学の研究力や研究費の基盤低下が指摘されている。その一方で、研究成果を社会へ還元する仕組みは十分に機能していない課題がある。若手研究者の多くは、生活費を確保するため、研究以外の仕事に時間を割かざるを得ない状況がある。研究活動の継続や人材育成への影響が懸念されている。また、都市・不動産分野ではデジタルツインや空間ID、地理空間データの活用など、新技術の整備が進んだことで、学術知見の社会実装への期待が高まっている。
こうした背景から、今回の協定では、WHEREが不動産・都市開発分野の実案件を通じ、研究成果の活用機会を創出する。都市空間総合研究所では空間情報科学や都市工学、AI(人工知能)解析の知見を提供する。事業で得た収益を研究活動へ還元する。研究費から人材、更に成果へと循環する仕組みを構築し、研究と実務の両立を図る。























