寄稿 齋藤諭氏((株)GMK代表) 共同化は都市再構築の要 マンション建て替えにも活路
住宅新報 2026年6月2日 号 3面

都市は時代と共に変化し活動し続けている。人が集まり住み・生活する場である以上、生活が変われば、その器である建物も当然変化があってしかるべきだが、現実はそう簡単ではない。GMKが経験した、木造密集地域での共同化事業においてそれは実感することができた。道路は狭く緊急車両が通れない、延焼の危険や建物の老朽化による地震時の倒壊の危険、相続などで継続管理者の不在、空き家など。建築基準法で定められた前面道路に面しない敷地の場合は特に、自力では建て替えることもできない。
一方、人は生きていく上で常に完全性を求めてやまない存在だといわれると、建て替え欲求はひそかに蓄積されているのは明らかだが、建て替え願望を持っても将来が担保されない限り今あるものを壊すことはできない。
その計画づくりには前面道路が重要な役割を担っている。道路は都市を構成する骨格、同時に接する敷地の利用価値を規定するなど建て替えに深く影響を及ぼす。






















