古民家宿の物語 日本全国リノベーション 141 跳びしまBASE (上) 建築士が出会った島の空き家が宿に
住宅新報 2026年7月14日 号 11面
人生を変える出会い
宿の近くには、石積みの段々畑に柑橘畑が広がり、穏やかな瀬戸内海を見下ろす風景が続く。車で数分の場所には、江戸から明治にかけて潮待ち港として栄えた御手洗地区があり、歴史的な町並みが今も残されている。
宿を運営するのは、広島市内の設計事務所に勤務する建築士の柳澤麻里さん。もともと宿泊業を志していたわけではない。建築の仕事に携わる一方で、以前から古民家再生にも強い関心を持っていた。そんな柳澤さんの人生を大きく変えることになったのが、大崎下島に残されていた一軒の空き家との出会いだった。























