明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第96回 残念なアパート 造る合理性を反映しただけ 山崎映里 不動産学部2年
住宅新報 2015年8月18日 号 9面
【学生の目】
私が注目したのは写真のアパートだ。このアパートを見たときにまず、外観が残念だという印象を持った。個性的なのだが、住んで楽しくなるような個性ではない。正直にいって倉庫か工場のような造りなのだ。住むならば可愛い感じのおうちと思っている私にはNGだ。
よく見ると住んでいる人は少なく、特に一階部分はほとんど入居者がいない状況だ。入居者はいなくてもよいと言っているようにさえ感じる。わずかに住んでいる住戸のエアコンの排水ホースは、ベランダの支柱に巻き付けられている。乱雑な感じで、女性としては隣の住戸に住むことに危険を感じる。排水機能を持たない、形ばかりのベランダはむしろ不審者の侵入を助けるように思う(冨山大貴「不動産の不思議第15回」14年1月7日号)。住むならば安全なおうちと思っている私には抵抗感がある。
























