明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第135回 コストをどこにかけるのか アンバランスな賃貸住宅
住宅新報 2016年5月24日 号 4面
【学生の目】
大学近くの千葉県浦安市海楽地区を歩いていて、気になる賃貸マンションを見つけた(写真)。疑問に感じた点は、(1)ベランダ手摺りと壁面の関係が不規則で安定感がなく、建物に正面がない、(2)階段が丸い形をしている、(3)鉄骨造りで十分と思えるにも関わらず鉄筋コンクリート造りである、(4)ベランダの手摺りが窓も見えないほど高く、外観がアンバランスである。
鉄筋コンクリート造りでタイル仕上げとし、重厚で高級な賃貸マンションを造ろうとしたと思われるが、ベランダ中央のアルミのパンチングメタルはビス止め部分が窪んでいて、高級路線を台無しにしている。また、階段の曲線も高級路線を狙ったと思われるが、1階から2階に上る部分は道路から直接入って直登りするため、勢いよく下りて道路に飛び出る危険性があり、上階との形のバランスの悪さにより狙いは実現できていない。高級路線ならば風除室を設けてオートロックにすることが不可欠(熊崎瞬「不動産の不思議第79号」15年4月14日号)だ。更に見ると、地盤面と1階の床面の高さがほぼ同一で、1階の居住の快適性が劣ることも高級路線と相容れない。























