明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第356回 特別企画『住まい悠久』を読んで 世の中を幸福にする基軸
住宅新報 2020年10月27日 号 4面

藤澤 美月 不動産学部4年
【学生の目】
不動産学部で4年近く不動産学を学んでいるが、実学である不動産学の学修の多くは、実務をキャッチアップすることに重点がある。不動産の実務や制度の背後にある、あるいは、あるべき哲学は、教員が話のついでに時折触れるにとどまる。本多信博さんの『住まい悠久』は、最初から最後まで不動産の哲学が述べられており、刺激に満ちたものだった。
誰しも偏見の中で生きていると思う。本書に、日本の老いに対する価値観等についての記述があるが、日本人の美徳ともいわれる〝気遣いの精神〟、別の表現をすれば、周囲の顔色をうかがう風潮が価値観に影響している、と日頃から感じている。人のため、と、人の目を気にするは似て非なるものだ。人のためを実践するには人の目を気にしてはいけないことも多いが、往々にして、後者が優先する。























