記者が解説 住宅新報web週刊ニュース記事(2026/03/24〜2026/03/30)

Pick Up!
- 中古マンション価格、都心部37カ月ぶりに下落
- 「高輪ゲートウェイシティ」全体開業
- 森トラスト 「東京ワールドゲート赤坂
1週間のランキング・トップ10から記者が気になる記事をピックアップします。まずは3位の「中古マンション価格、在庫増の都心部は37カ月ぶりに下落 東京カンテイ調べ(2026/3/25配信)」です。分譲マンションは、新築にとどまらず中古においても価格が上昇して右肩上がりで、特に都心部においては急騰ぶりが際立っています。その都心部の中古価格が3年ぶりに下落に転じたとニュースにアクセスが集まりました。
さすがに、都心を物色する高額所得者でも「高すぎる」との判断が数字に表れてきたように感じます。都内の仲介事業者からは、都心高額物件で成約に時間を要するようになってきたとの声が漏れ伝わり、値下げするケースも見られると言います。足元の中古マンション市場は、郊外よりも都心部で在庫が積み上がり始めているようです。
とはいえ、まだまだ高額であることに変わりはなく、東京23区では、「あなたのマンションを高値での買い取りを希望する人がいます」などといった〝狼チラシ〟が入ってくることは珍しくありません。こうしたチラシが投函されるうちは、大きな価格調整はない?と見てもよいのでは……。
次に挙げるのが、5位にランクインした「JR東日本 『高輪ゲートウェイシティ』全体開業 総事業費6000億円(226/3/25配信)」になります。高輪や品川、大井町といったエリアは再開発が進んでいます。リニア新幹線の開通を見込んだ投資マネーの流入も活発です。
同社は、駅と鉄道の周辺資産を使って、沿線の価値そのものを上げる事業」として展開しています。単なる賃貸業ではなく、駅ビル・商業施設・オフィス・ホテル・住宅・大型再開発・不動産売却・ファンド運用までを一体で動かしています。
「TAKANAWA GATEWAY CITY」や「OIMACHI TRACKS」を核に、浜松町駅から大井町駅にかけた「広域品川圏(Greater Shinagawa)」の価値向上を進めており、2026年3月28日に本格始動しました。Suicaなどデジタル基盤も組み合わせ、街の回遊や消費まで設計しようとしている点が特徴です。これらの事業は、JR東日本の重要な収益源になっています。
3つ目に挙げるのは、8位の「森トラスト 『東京ワールドゲート赤坂』オフィス成約率97%(2026/3/27配信)」になります。足元のオフィス賃貸事業は好調に推移しています。東京ワールドゲート赤坂がほぼ満室稼働というニュースは、空室率の低下と賃料の増額改正という両輪がうまくかみ合っていることを映し出していると言えるでしょう。〝オフィス不要論〟が席捲したコロナ過とは違い事業環境が大きく好転しています。
ただ、これからのオフィスは、単に箱を提供すればよい、という環境ではなくなり、働く人が出社したくなる空間づくりを求められるようになりました。このことは、オフィスマーケットに二極化をもたらすともいわれています。最新の環境を提供できるオフィスと築古との格差です。今後も東京都心は、再開発ラッシュが続くので、そうしたオフィス格差がさらに拡大するとみられます。






















